ミネルバ的怪談話
「シンー!!」
戦艦ミネルバの通路。
やたら透る元気な声が響き渡った。
「・・・?」
その声が向く先の一人の少年は、朱色と赤色の中間ともいえる色の目で振りかえる。
「ねぇ、一緒にお昼食べない?w」
なぜかいつも以上に機嫌よく問いかける
「ぁ、あぁ・・・・って、ぇぇ・・・ちょっと待てって・・・」
半ば強制的に連れていかれる
二人の目の前には食べ物があるが、それ以上に目を引くルナマリアの笑顔に、変な胸騒ぎがしてきた。
「さぁ〜、ランチタ〜イムvv」
ほとんどキャラがこわれっぱなしだ。
「ごめん、ちょっとトイレ行く」
「え!?ん〜しょうがないわねぇ・・・待っててあげるから、さっさと行ってきてよ?」
「いや、先に食べてていいからさ・・・」
「あ、そう・・・わかったわよ〜・・・」
いったい何なんだ・・・??絶対におかしい。
昨日ルナマリアは頭を怪我したのか・・・!?
「はぁ・・・」
溜息まじりにポケットからピンクの携帯を取り出しながらトイレの洋式の方へ歩き出す。
ガチャッ
「・・・」
「ぅわああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!???」
目の前の便座に座るシルエットが目に飛び込んできた。
驚きのあまり手にした携帯は、洗ったばかりで水が溜まったトイレの床のくぼみへ落ちる。
「ぁぁぁあああ!!!!携帯が・・・・。」
トイレの床であることさえ忘れしゃがみこみ携帯を拾う。
「うぅ・・・。」
「・・・シン」
泣きに入った目の前の少年に、感情の無い声がぶつかる。
その声はどうやら便座に座っている人物。
「レイ・・・?」
「早くドアを閉めてくれ。」
「ぇ?・・・ぁ、ごめん!!!」
バタンッ
ドアを閉めたはいいが、その後どうすればいいか分からぬままトイレのど真ん中に突っ立つ。
しかし、水でびしょびしょに濡れたピンクの携帯に目をやった瞬間、涙腺がゆるむ。
「携帯・・・携帯が・・・」
むなしく響き渡る啜り声がトイレの特殊なオーラとぶつかり合う。
「マユ・・・。」
数日後、ミネルバの搭乗員達の間には、トイレですすり泣く幽霊が出るという怪談話が語られていた。
わーい!ZERO GRAVITYのあとりさんから頂きました、1500Hit記念のキリリクです!
何かシンが可哀相な人になってますが・・・でもシントイレでレイとばったりですから。
いいなシン羨まs(殴)
ルナマリアがルンルンですね可愛いですね最高ですね!
きっとうちのような不純なサイト(・・・)ならそのトイレで何か起k(消)
あとりさんありがとうございました!