朝から、
1、訓練 2、訓練 3、訓練
まあ、それが軍というものだ。
「訓練ばかりだね。・・・非常時なんてそんなに怒るものではないだろうに」
「何をおっしゃるんです。だから『非常時』なのでしょう?議長ともあろう方が、どうかされたんですか?」
あっさりとタリアにふられた。
議長ことギルバートがそういうのには、わけがある。
(議長回想)
『明日は早いのか?レイ、』
『はい。明日も訓練がありますが・・・何か?』
『いや。・・・訓練ばかりだな』
『それが軍というものでしょう』
まぁ、確かにね。ギルバートは電話の奥でため息を付いた。
『?』
『いや、なんでもないよ。おやすみ、レイ』
(回想終了)
「・・・というわけだ」
ギルバートは沈んだ表情で言った。
だが、タリアはその隣で首をかしげた。
「何がです?レイの言うとおりですけど・・・何か?」
「いや・・・やっぱりいい」
わからんのか君には。
あーあ。ギルバートは首を左右に振って否定した。
相変わらず、タリアは首をかしげている。
「そんなに年中鍛えることもないだろうに・・・」
「訓練ですから。何がおっしゃりたいんです?」
強めの口調でそう述べると、タリアはフンっと鼻を鳴らした。
「どうして脳味噌まで筋肉になるようなことをするのかね」
「(脳味噌が筋肉・・・?)・・・まあ、それは軍に入ったものの意思でしょうねぇ」
上を向いて、考えながらタリアはいった。
横目でギルバートを見ると、窓の外を見てたそがれている。
「(この人・・・私の話、聞いてない)」
「はぁ・・・」
やっぱり、聞いてない。
「毎晩電話で『明日早いから』と理由をつけて切られるんだ」
「何だ、そういうことですか」
つい、本音が出た。
「・・・ゴホン、失礼。レイがかまってくれないんですか?」
「うん」
「(うんって・・・)」
気持ち悪いなぁ。
「訓練が厳しい所為か、と」
「貴方がしつこい所為では?」
「えっ!?」
しまった、つい本音が。
「大丈夫ですよ、レイなら(貴方が居なくても)」
「・・・非常に心配だよ、タリア。例の彼のことも気になるし・・・」
「ああ・・・」
シン・アスカですか。
タリアがため息混じりに言うと、ギルバートは何となく首を縦に振って肯定した。
シンか・・・シンがまた問題で。
「私のレイに手を出さないといいが・・・」
「出さないと思いますよ。議長ではあるまいし」
これはタリアの、ギルバートへ対する皮肉だったわけだが、それを聞いて彼は安心するだけでなく、にやにやーとみるみる笑顔になった。
「(UGE!)」
「・・・まあ、心配要らないか。大丈夫、大丈夫」
胸をなでおろすようにして、ギルバートは言った。
後ろで固まるタリアを気にも留めることはなく、にこにこ顔のまま立ち上がると、鼻歌を歌い始めた。
「いや、すっきりしたよ。ありがとう、タリア」
「いえ・・・お役に立てれば光栄です(大嘘)」
そのまま護衛無しに立ち去っていいのか。
あ、レイがいるか。居なくても呼ぶか。
レイはかわいそうだなぁ。タリアはつくづくそう思いながら、怪しげな背中を視線で追っていた。
ぁあいろいろすいません本当に。これでいいですか?
テーマは『ギルレイ(ギルの悩みをタリアが聞く)』でしたが、ギルレイ+シンレイ←タリア介入みたいになってるじゃァないですか!しゃー。
なんか聞きたくない聞いたことのないパターンですね!(←無知だから)
レイは出てきてないですね・・・回想しか。議長キモくなってるし。「にやっ」だって、「にやっ」。
こんなんでいいですか?わけわからなくてすいません。