「イザーク、」
呼んでみる。
「イザーク?」
そう先ほどからしつこく呼ぶのは、特務隊フェイス所属のアスラン・ザラ。
黙々と手持ちの資料とにらめっこしながら完全無視をし通すのは、念願?の白服を手に入れてこの間まで上機嫌だったイザーク・ジュールだ。
「イザァーク!」
「何なんだ貴様!俺は忙しいんだ、あっちいけ」
「冷たいな」
「フン、生暖かく接して欲しいか?」
いえ、結構です。
「少しくらい話し相手になってくれたっていいじゃないか・・・」
「はぁ?何をわけのわからんことを・・・言っただろ、俺は忙しい」
「俺は忙しくない」
「何でお前はそんなに暇なんだ・・・というかミネルバの連中に相手してもらえ」
忙しいから、寄るな。
正直多少傷ついたがこの程度でへこんでいたらイザークとは喋れない。アスランは漢である。
一緒に仮面な上司の下に居た時もそうだったし、彼の口が悪いのはいつものことだ。健康そのもの。
「イザークじゃないと嫌なんだ!」
「俺は別に嫌じゃない」
玉砕だー。
「俺はむしろお前と居るのが嫌だ。顔も見たくない」
「がーん!」
地味に傷つくよ。
「何度言わせる。俺は忙しい。話があるなら今度にしろ」
イザークはぶっきらぼうに言うとそのまま振り返りもせずにずいずい先へ行ってしまった。
「あー・・・」
「なんだ、フラれてやんの♪」
ボンッと肩の骨が陥没する勢いで叩かれたと思ったら、そこにはディアッカの顔があった。
彼はいかにも面白そうにアスランを見る。アスランは居心地悪そうな表情で言った。
「なんだ、ディアッカか・・・」
「俺じゃいけないワケ?」
ディアッカは肩をすくめて見せる。いや、いけないわけじゃ・・・。
「イザークはお前のこと好きじゃないってさ」
「いつか振り向かせて見せる!」
「無理無理」
「無理じゃない!」
「諦めな」
「うー・・・ってだぁ!?」
ぽん、と頭を叩かれて、アスランがディアッカに牙をむくと(←気持ち)
ディアッカはてをひらひらさせて逃げるように歩いていった。
「何だ、もしかしてディアッカ・・・」
そんなに俺のことが好きなのか?(違)
「そうならそうといえよ・・・」
アスラン・ザラのとんだ勘違いは続く。
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やばい。この終わり方だと続編になってしまう!(汗)
ミネルバはミネルバであるので、旧クルーゼ隊メンバーで始めますか?
(これが続編になったら此処の文章おかしいね/笑)
まあ本当はディアイザとアスイザなのです。