アスランが来たらしい。また、また。
「えぇ〜・・・」
ディアッカは頭を抱えていた。
もうやめてくれよ・・・何で来るんだよ・・・イザークがいい思い、するわけ無いのに。
「アスランが来たとなっちゃ、イザークが黙ってるわけないって〜」
全くである。
しかも今度はフェイスとなったら、白服に昇格したイザークでもねぇ、とディアッカはため息をついた。
赤から昇格して今度こそ威張り散らせるはずだったイザークの上を行くのか、アスラン。お前はまた。
今後どんな雨嵐になろうと、自分は関わらないで置こう・・・。
「や、イザーク!」
せめて、雰囲気だけでも明るくね。どんよりは嫌だから。
だが、そんなディアッカの努力もむなしく、
「・・・何だ貴様」
「『何だ』!?酷いだろ!」
「煩い!俺は機嫌が悪い」
知ってます。
「(見りゃ分かるよ・・・)」
「フン、アイツ!何でのこのこ帰ってくるんだ!」
「イザークのこと好きなんじゃないの?」
「はぁ?」
言葉の力というものは凄まじい。
その一言がディアッカを30cm浮かせる結果となった。
ああ、昔道で知らないおじさんに言葉に気をつけろって、言われたよ・・・!
「気色悪い・・・やめろ」
「す、すいません・・・」
このよく分からない展開の中で、だけどディアッカは、何となく楽しいな、と思っていた・・・なんて誰にもいえない。
と、そこへ。
「あれ、イザーク・・・」
シュン、と電子音が響いたかと思うと、ドアの向こうにはイザークがゴキブリ以上に嫌うアスラン・ザラの姿があった。
ディアッカはその顔を見て血の気が引いた。だが、イザークは思った以上に冷静だった。
「・・・何しに来た、貴様」
「え?何しにって・・・」
「あー!ちょっとタイム!」
場の空気を読めないんだった、アスランは。
ディアッカはアスランをその場から連れ出した。
「バカッ!バカッ!アホ!空気を読めよ!何で来るんだよ!」
「え?挨拶しようかなって・・・」
「後でいいじゃん!そんなの!」
アスランは相変わらずはてな顔だった。
もーこいつ首絞めてやりたいよー。
「イザークは今、機嫌が悪い」
「いつものことじゃないか」
「それをいつものことですませたらいけないんだってば!命がなくなるよ!」
何故?アスランは首をかしげた。
はぁ〜、ディアッカは大きくため息をついた。自分はとても苦労人だと思う。
アスランはその様子をまじまじとみて、
「なら、話せばいいんだな。イザークと」
「ええ?だぁから、イザークはそんなんじゃ説得できな・・・」
「大丈夫!人間話し合って解決できないことは無い!」
力なく静止するディアッカを片手で押しのけアスランは何処から沸いて出るのかわからない自信をまとって再び部屋へ入っていった。
ディアッカはそれをただただ呆然と見ていた。
「・・・はは、それで解決したらアンタ凄いよ」
再びディアッカが部屋に入った時、コーヒーカップや書類が宙を舞っていた。
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(※美しいディアイザを囲うとして失敗した例。)
アスイザディアイザなのか。いや、違う。なんか可哀相なディアッカが描きたかっただけなんじゃないのー?
ディアッカはこの中で一番立場弱いと思います。因みにディア<イザーク<アスラン<キラです。