「お姉ちゃんひっどーい!さっき私のこと押したでしょ!」
「押して無いわよ!アンタこそぶつかってきたでしょ!」
鼻の青春(誤字)真っ盛りであるホーク姉妹(何か変だね)は日々争いが耐えない。
それはつい最近始まったばかりなのだが、原因はこの頃ミネルバに配属された若きフェイス、アスラン・ザラをめぐるものである。
アスランはそんな2人をみてヒヤヒヤしている。シンはそれをみて面白がっている。ヴィーノも一緒になって面白がっている。ヨウランはどちらかというとアスランをみて複雑そうな顔をしている。レイは気にしてない。
「あ、朝からにぎやかだなあ・・・」
「(あんたの所為だよ)アスランさんが止めてくださいよ」
お前本当は止めて欲しいなんて微塵も思って無いだろ。アスランは半目でシンを見た。
にこにこしながら手をひらひらしてみせたシンは、軽く挨拶するとてててーとレイの方へ言ってしまった。
「あはは、面白いなぁ」
「悪趣味だな」
にやにやしながら言うシンに、レイはぼそりと呟くように言った。
シンは首をかしげた。『レイは面白く無いのか』と問う。
「無論、面白いと思う」
「じゃあ、レイも悪趣味じゃんか」
「そうだな」
そうなんだ。
「俺も嫌われたものだな」
からかうシンの後ろで、アスランは皮肉をたっぷりしみこませたように言った。
シンはぎくりと身震いさせた。レイは内心それをみて笑ったわけで。『悪趣味』と自分で思ったわけで。
「別に貴方を嫌ってなんて居ませんよ」
「そうか?君はそうでは無いかもしれないけれど、少なくともシンは俺のことを嫌っているように見えるよ?レイ、」
「彼は素直になれないだけです」
そうやってさらりと述べる彼は素直なんだろうか・・・。
「なっ、違うってレイ!」
「素直ではないな」
「意地張ってなんか無いだろ!?」
「俺にはそう見える」
ああ、そうかぁ。シンはレイに惚れてるのか。アスランはポン、と手を打って確信した。
そしてひそやかに納得した。なんか俺とイザークみたいじゃないか〜(イザークはそう思ってません)
「仲良いんだなぁ、皆」
「「どこがですか?」」
全否定だった。
「いやあ、俺たちに比べれば、すごく仲いいと思うよ。うん」
「アスランさんってすごく可哀相な境遇に居たんですね・・・」
変に同情の視線を向けられた。
「いや、いいやつばっかだったけどな」
「(矛盾してる・・・)」
レイは静かに思った。
「アンタねぇ!この落し前どこでつけんだゴルァ!?」
「ふん!アンタが一人でつけりゃぁいいだろぁ!?」
「もう女じゃないな・・・」
「そのうち殺されますよ、隊長」
アスランは怖いもの知らずです。
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短いね。・・・って曲がFFにありましたよね(「素敵だね」です)
最期に言ったのはレイでs・・・っていうか誰でもいいやもう(ぁ)この際。
シンとか皆満遍なく出すぎて目だって無い罠。